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ラサ路地裏日記 

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2004年3月

コンカル・ドルジェデン


ゴンカルゾン(城跡)

3/5(金)

1週間ぶりの更新になってしまいました.。最近、ネットの接続の調子が悪い・・・。
リアルタイムと宣伝しておきながら、今日も過去記事になってしまいそうです。

3月1日に主人と二人だけで、空港近くにあるコンカル・ドルジェデンにチュンジェに行ってきました。
何年か前に、正木晃氏・立川武蔵氏共書の「チベット密教の神秘」を読んで以来、ずっと行きたいなぁと思っていたゴンパです。タンカのキェンリ流の派祖「キェンツェチェンモ」が描いた約500年前の壁画を見れるということでワクワクしながらゴンパに向かったのでした。さて、ゴンパに入ると丁度クショラー達は読経中でしたが、一人だけ立って用事をしているクショラーに50元のお布施を手渡しました。
なぜ、手渡しなのか…1角や1元の金額を仏像前に御供えしても、盗まれることはほぼ無いが多少大きい金額の場合には泥棒に盗まれることもあるそうです。なので、その場合には必ず僧侶に伝え手渡しで御供えさせていただくのです。
御供えが済んだ後、私達はそのキェンツェチェンモの壁画を早く見たいが為に、足を早めてゴンパ内のコルラを始めました。
そして・・・とうとう2階で目にしたのでした!その壁画には保存目的でガラス張りがされていました。
クショラーに訪ねてみると、キェンツェチェンモの絵だよ・・と返事が!ヤマーンタカやデルチョなどの守護尊や護法尊が描かれていました。500年ほど前のものだというのに、保存状態も見た目にはとても良く、そして、その姿形・目元・色彩などからは、まるで絵に魂が乗移っているような印象を受けました。
写真を撮っても良いということでしたが、ガラス張りでは私のデジカメでは無理かな…と思い、諦めました。
その代わり、脳裏にしかと残しておこうと思い(^^;ガラスに顔が引っ付きそうなくらいマジマジと拝見させていただきました。その後壁画に向かって手を合わさせてもらいました。
キェンリ流の絵はチベット本土でも、目にすることが少ないそうで、貴重な体験が出来て良かったと思います。しかし、少し残念だったのはマンダラを見れなかったことです。キェンリ流のマンダラは非常に優れていたということで有名なので・・。砂マンダラならあるよ・・とクショラーはおっしゃってくれましたが。。帰りは、ゴンパからコンカルゾンまで歩こう!・・と二人して車道を歩いてましたが、途中でギブアップ(^^;
左手に向かったら城壁だという場所から、山の上にあるその城壁を二人して見たとたん…「帰ろっか!?」「うん、帰ろう。」と二言で決まったのでした。



3/6 (土)

今日はロサル最終日。また、「チュンガ・チューバ」(15日供養)の日でもあります。
19時ごろから、ツクラカンの本尊である釈迦牟尼如来のお堂へチュンジェに行ってきました。
お堂の前には、バターで美しく装飾されたトルマ(供物
が供えられていました。夜のツクラカン、結構良いですよ!




テーブル

3/9 (火)

朝から、子供とぺマラを連れてノルブリンカに行ってきました。目的は、離宮内の家具です。やはり、一般の家具とは違い絵柄や色彩・形に気品があります。
私が一番良いな…と思ったのは「ケルサン・ポタン」(ダライラマ7世)内にある物です。祭壇机・香焚きの細長い入れ物(鉄・銅製)・ミニ階段の絵柄など・・・とても素敵でした。約250年前の物だと係りの人が仰っていました。

ところで、久しぶりにノルブリンカに行ったら入り口で一人3元。(前は2元)それぞれのポタン入り口で2元・・・と、あちこちでお金を払わされました。
前までは、ノルブリンカ入り口で2元だけ払えばあちこちチュンジェ出来たのに。そういえば、チベット博物館も値上がりしました。大人一人30元です。これも前までは5元でした・・。
これでは、よっぽど興味のある人しか入らないんじゃないか・・と思います。チベット人にとって、30元は大きい。。でも、これもその場所にゴ・シンバ(知り合い。つまりコネ。)が居れば、払わなくても良いんですが(^^;
ココは、コネの世界です。



3/15 (月)

全然更新出来ませんでした.。実は、お手伝いのぺマラが田舎に帰ったのですが、母親が病気だから、もうラサには戻れない…っという事になったのです。ぺマラは家族は母親だけなのです。母親は農家をしています。その母親が病気になってしまったら、ぺマラがするしかありません。
もうこれは仕方の無いことですが・・・。ただ、我が家の家事全般を新しいお手伝いさんが来るまでは、全て私がしなくてはならないことになったので大変な状態です(^^;
日本でだったら、もちろん私一人で家事は十分間に合いますが・・・ココではちょっと自信ありません。
家の中に、水道・トイレが無いというのは結構大変なことなのです。第一、我が家はアパートの3階(^^;野菜をあらったり、洗い物は全て下に下りていかなければならないのだ。
台所の水瓶に水を汲みに行ったりするのは、主人がやってくれますが。水を流すところも無いので、ちょっと面倒です。
洗濯物はもちろん、手洗い。でも、手洗いは結構好きなので苦にはなりません。つくづく、お手伝いさんの有難みが分かります。ラサでは、「パーモ」(お手伝いさん。中国語)を雇っている家庭は結構あります。そうじゃないと、本当に大変な重労働なので1日が家事だけで終わってしまう。
それにまだ人件費は安いので。チベットでは、お手伝いさんは殆ど住み込みの形で、安心して任せられるよう遠い親戚関係も多いです。なので、家族の一員に近い感情があります。でも、最近はパーモを探すのも難しいそうです。やはり、一般的に教育を受けることが多くなったので、需要はあるが供給難となっているみたいです。
でも、そのうちラサも一般の住居内に水道・トイレも備え付けられるでしょう。
と最近バタバタしてたので、写真全然撮ってませんでした。次回の更新には必ず!




必要なものはこれだけでOK!



芯を挿して溶かしたバターを入れるだけ!


出来上がり!

3/18 (木)

ぺマラが居なくなってから、もうすぐ1週間。実は今、彼女にラサに戻れるか交渉中です。母親が病気になったら、お金も必要になるし。畑仕事は親戚に助けてもらうことは出来ないか・・・。せめて後、数ヶ月は居てもらいたい。。子供も馴染んでいるし。
なんて…勝手な言い分。戻ってこれなかったらショウガナイ。一番大変なのは彼女なのだから。
でも、ぺマラはラサに住みたいって言ってたな…。貧しい農家じゃ現金収入がほとんど無く
現金は道路工事などで稼ぐらしいです。今彼女は18歳ですが、小学校卒業後から母親の農業を手伝い、14歳頃から石運びや工事の仕事をして家計を助けていたそうです。
でも、何度か騙されてお給料を貰えなかったと言います。本当にヒドイ。。

彼女が居なくなって、家事を一人でするようになったからこそ、チベット的な生活に必要不可欠な諸々を必要に迫られて(^^;学べることがあります。毎朝、チュメー(バター灯明)と祭壇のお水を変えるのは私の役目ですが、実はチュメーの作り方を知らなかったのです。(恥かしい・・・)
今日、夫から教えてもらいながら作りました。灯明の芯をちゃんと作るのは、私には難しいので既製品の芯を使いました。(便利なもんがあるもんだ!)後は、簡単!チュメーの器にその芯を挿しその上から溶かした灯明専用のバターを垂らすだけ。30分後には固まって完成!
これなら、不器用な私にも出来る!!
チャスーマ(バター茶)も毎朝私が作っています。チャスーマは以前にも作っていたので問題無いです!(ホント・・・!?)
ラサでは、子供に1日1回食べやすいようにチャスーマでベトベトのツァンパを与えますが、最近私の息子は、大人が食べるようにチャスーマを少し入れ手でこねたパサパサ感のツァンパがお気に入りで、私達と同じ分量のツァンパを食べます(^^;
また、ココではお昼前に、粉ミルク或いは牛乳にに卵を入れ熱した幼児食も与えます。私はまだ与えたことはありません(^^;2日に一回他の卵料理を作っているし、別に牛乳もあげているので・・・同じかな(^^;と思い。。
でも、卵もあの鳥インフルエンザのニュースがあってから与えていませんね。




チャンガモ名人!ニトュンラ

3/20 (土)

ぺマラが居ないので、最近夫は家で仕事をしている。私一人で子供の世話をして家事をしてとは・・・・とても無理なので。夫が家に居るので、朝はまずチャンガモ(スィートティ)を買いに行く。彼はコレがないと、落ち着かないのだ。
コーヒーの様なもので、癖になる。買いに行くサガン(食堂)は、「光明食堂」。飲みに行くのは、「ガムジュン・サガン」…と我が家では、大体決まってます。光明はいつもどの時間帯も人が一杯なので、落ち着かない。ガムジュンは光明に比べると、それ程人が居ないので。
ガムジュンに朝、お茶を買いに行かない理由は、なぜだか朝のガムジュンのチャンガモは、とても甘いのだ。それと、どちらかというと光明の方が美味しいと思う。ここ何年か光明のチャンガモを主に作っているのは、ニトュンラです。
彼女はチャンガモ作りの名人なのだ!!毎日、彼女のお茶を目当てに、沢山の人が飲みにやって来る。
美味しいお茶を飲みながら、ゆっくりとチベット人の大好きな「お喋り」に花を咲かせる。
以前私達は、光明の裏のアパートに住んでいて、ニトュンラ家族も同じアパート内でした。
彼女と私の夫は、10年ほど前からの知り合いなのですが、私がお産して家に戻ると、彼女は美味しいチャンガモを持ってきてくれました。産後の入院中は、全くチャンガモを飲んでなかったので、あの時は特に彼女のチャンガモが、美味しく感じました。家に戻り、チャンガモを飲んでホッとしたのを思い出します。




ミマメンカンの産婦人科&小児科

3/25 (木)

毎日毎日、強い風が吹いています。「チゲー・ナム」(春の季節)なので、朝はお天気は最高なのですがお昼頃から強風が吹き出します。お天気の移ろいやすい時期ですね。

今日は、子供の予防注射を受けにミマメンカンに行ってきました。ココは、日本と比べると予防注射の種類が大変多いです。また、注射を打つ時期も早めです。誕生後の1ヵ月後にはBCG‥という風に。(日本では、3ヶ月頃〜。)やはり、まだまだ色々な伝染病などが多いようです。
妊娠中から、このミマメンカンの幼児医院でお世話になっていたので、いつの間にか先生方も私達の事を覚えてくれるようになりました。また、8ヶ月までの幼児は有料ですが、お風呂にも入れてもらえます。

今日は偶然、同じアパート内の奥さんが8ヶ月の子供を連れて、同じく予防注射に来ていました。
「泣いた?」
「ううん‥泣かなかったよ!
「テンルンラ(うちの息子の名前)、泣いたらあかんよ!!」
「ほら!妹だよ!…とまぁ、お母さん同士の会話を少し楽しんだ後、息子を注射室に連れて行きました。
案の定、息子は打つ前から怖がって大泣き状態。取りあえず打ち終わった後、母が日本から送ってくれたお菓子を与えると、けろりとした顔で、もう‥お菓子に夢中(^^;


最近、アパート内の人が優しいです。
お手伝いのぺマラが田舎に帰ったのを知っているので、
大変だろうと‥何かと親切にしてくれて、有難い気持ちで一杯です。やはり、ココでは共存精神が大切だと、改めて感じる今日この頃。お互い協力していかなくっちゃ、暮らしが大変。

少し期待していたのですが、ぺマラはラサには帰れないようです。なので、新しいパーモを探さなくてはならないのですが、コレもまた一苦労しそうな予感が。



3/30 (火)

最近、散歩がてら骨董品屋巡りをしている。
大体パーゴーかその近辺に、骨董品屋はいくつかあるのだが、一番質が良いのは南パーゴーの「ロイヤルアンティークショップ」と、ジョカン広場の店だ。
もちろん骨董品を扱っているが、古材を使用して古びた様に巧みに絵が描かれた新しい品物もある。
昨日偶然、素敵な「シンジュン」(トレイ)を見つけた。昔のチベットで、「シンジュン」はとても贅沢なものだったらしい。
一般人の家には無かったという。貴族や裕福な家庭・お寺などで使用されていたそうだ。
飾り用トレイではなく、お茶や食事の際に利用されていたという。骨董品屋では、今では出がラサという物は、とても手に入れに難く、多くはチベットの他地域から持ち込まれたものだそう。
「デカム」とは、折りたたみ式机の事だが、以前このデカムはリンカ(ピクニック)や法要の際などの多くの僧侶や来客用に利用されていたという。少し話がそれるが、私達と同じアパート内には、骨董的に新しい家具などを作っている職人さんがいる。
美しい絵や柄を家具に描き終わった後、勿体無い‥‥と思うほど一気に全てを黒く塗りたくる。
1・2日後、今度は他の染料を塗り終わると、あっという間に骨董品!?と見間違える程の良い感じの古びた家具の完成。見る人が見れば分かるけど、パッと見ただけでは分からない。夫は絵師なので家具の絵柄を見て、絵が古いか新しいかは大体見分けられるので、安心ですね。



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